分離・すべり症の来院者さんは以外と多いです。多くの場合はすでに医療機関での検査や治療を受けているが良くならないという方々。
*分離・すべり症:腰椎の棘突起(背骨の後部の棘の部分)が分離して腰椎椎体が前方に移動する(すべる)状態。物理的に動いて神経の圧迫、損傷でしびれや痛みがおこります。
医療機関では血液をさらさらにするという薬や痛み止めを処方されますが、根本の原因がそのままの状態で薬を処方しても解決しません。薬は副作用もありますし…薬の服用が長くなると薬への耐性ができて薬が効きづらくなります。
すべり症は椎間孔の狭窄(狭まること)や脊柱管の狭窄を引き起こします。症状が片方だけの場合はまだ良いのですが(良くはないね!)、重篤になると左右の脚に症状が出たりします。私の父は立っていることもできなくなりました。
分離・すべり症。分離は骨折してる状態でカイロプラクティックや整体では修復は無理です。しかし、すべり症は重篤な状態ではない場合、カイロプラクティックや整体が有効である場合も多々有ります。
すべり症自体も『治る』訳ではありません。あくまでも症状を緩和させるか、あるいは無くすだけです。体重、要するに地球の重力との戦いになります(笑)。前方にすべりづらい状態にしていくことが重要です。背骨の生理的弯曲を操作して腰椎部分や仙骨の角度を変えてやるなど…。お腹が出てる人はダイエットなど多少の努力をしてもらう場合も有ります。
ただ、分離・すべり症でお悩みの方々が全て同じ状態ではないので、その人その人に合わせた施術が必要になります。そして良くなるか4〜5回ほど続けてみてください。残念ながら『やってみないとわからない』と言えます。
❶ 以下の番上の図は仙骨に対して腰椎五番が滑ってる状況です。腰椎五番の棘突起が折れて分離しています。
❷ 上から二番目の図は姿勢による背骨の弯曲です。弯曲がきついと腰椎の椎骨に角度が付きすぎて前方へ滑りやすくなります。右から二番目が一番滑りやすい状態です。
❸ 一番下の図は、腰椎のズレも脊柱管を狭窄させてしまうことを表現した図です。
お困りの方は是非ご相談ください。(下図参照)