『腕に問題がなくても』腕の痛み・腕のしびれ
- 手や指、腕のしびれがある。
- 手や腕に力が入らない。
- 指や手が冷たくなる。
・・・など上記のようなことが気になりませんか?
胸郭とは胸椎(*1)(きょうつい:肋骨のある背骨部分)肋骨、胸骨(*2)で構成された、その内腔の事です。前斜角筋(*3)や中斜角筋(*4)の緊張や、鎖骨と第一肋骨の狭窄(*5)、小胸筋(*6)の緊張により神経や血管が圧迫されて腕の痛みや腕のしびれが出ます。狭窄箇所で大きく分けて四つに分類できます。これらを総称して胸郭出口症候群(*7)と言います。
*手や腕のしびれは『尺骨神経の麻痺』『手根管症候群』『橈骨神経の麻痺』の疑いもあります。
(上図参照)腕に症状は出ますが、腕に原因はありません。前・中斜角筋隙(*8)、鎖骨と第一肋骨、小胸筋(しょうきょうきん:肩甲骨と肋骨を繋ぐ筋肉)の緊張などが原因です。腕を揉んでさすっても良くなりません。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
胸郭出口症候群は おおむね 四つに分類できます
頸肋症候群(けいろくしょうこうぐん)
下部頸椎(かぶけいつい:下の方の首の骨のこと)に肋骨の名残のような物が存在することで1000人に5人くらいにあるといいます。第七頸椎や第六頸椎から発生して、これらが腕の神経束(しんけいそく:神経の束のこと)や血管を圧迫して腕の痛みやしびれを発症させます。
母体内では存在しますが、その後は退行してなくなるのですがなくならずにそのまま残ってしまったものです。頸肋があるからといって必ずしも症状が出るわけではないようです。
肋鎖症候群(ろくさしょうこうぐん)
鎖骨と第一肋骨の間を通る神経束を圧迫し腕に痛みやしびれを出します。重い物を持ったり、鎖骨のズレや骨折などが原因であるようです。上部胸椎(じょうぶきょうつい:背骨の上の方のこと)、頸椎の矯正や肩甲骨周りの筋肉の調整が必要です。
斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)
前斜角筋と中斜角筋隙の隙間を通る神経束や血管が、それら筋の緊張などが原因で腕に痛みやしびれを出します。頸椎のズレや上部胸椎のズレ、格闘技などで頸を鍛えてる方にも起こります。
過外転症候群:かがいてんしょうこうぐん(小胸筋症候群)
肋骨と鎖骨の間を出てきた神経束や血管は小胸筋の下を通って腕のほうへ行きます。腕を上に挙げる動作で烏口突起(うこうとっき:肩甲骨にある突起のこと)は後上方へ動きそのときに小胸筋の圧迫を受けて腕の痛みやしびれが出ます。猫背で小胸筋の短縮があると過外転症候群になりやすいようです。
狭窄部位はいろいろです。骨と骨の間だったり、筋肉と筋肉の間だったり…。いずれにしよ、身体の歪みが大きく関わっていたりします。施術は身体の歪みを正したり、筋肉を緩めたりが基本になります。
*上記文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
運動神経と感覚神経(知覚神経)について
肩から指までに痛みやしびれ、頭痛や吐き気なども症状として出ます。肩の位置などで症状が出たり出なかったりする場合もあり、姿勢が関係してます。
胸郭出口症候群・整形外科テスト
下記の検査はレントゲン撮影があまり普及していなかった時の整形外科医の検査方法のようです。
アドソンテスト:座位。片腕の橈骨動脈(*9)の脈拍をとる。そしてテスト側の頭を回旋し顎を挙げます。テストが陰性であれば反対側に頭を回旋、顎を上げ脈拍をとる。 橈骨動脈の減弱や消失は前斜角筋群の異常。鎖骨と肋骨の間が狭まっている可能性あり。上肢の感覚異常などは頸神経(けいしんけい:首の神経)8番・胸椎1番の構成部位に圧迫が疑われます。
肋鎖(ろくさ)テスト:座位。片腕の橈骨動脈をとる。そして両肩を後方に引かせ、顎を胸につけるように引く。橈骨動脈の減弱(げんじゃく:減ること)または消失は神経血管束の構成部位に圧迫がある可能性があり。また上肢の感覚異常などは神経血管束の構成部位の圧迫が疑われます。
ライトテスト:座位。片腕の橈骨動脈の脈拍をとる。次いで上腕を万歳させて再び脈拍をとる。橈骨動脈の脈拍の減弱または消失は小胸筋ないし烏口突起(うこうとっき:肩甲骨にある突起のこと)による腋窩動脈(えきかどうみゃく:わきの下の動脈)の圧迫が疑われる。 他に牽引テスト、ハルステッドテストなどがあります。
整形外科的検査を実施してみます。あえて痛みやしびれを出させる検査です。狭窄部位をさらに狭窄させて、原因が本当にそこかどうかを確かめます。
*上記文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
胸郭出口症候群になる原因は
上記にもあるように姿勢が関わってます。デスクワークで同じ姿勢でパソコンを使ったり、電話を首と肩で挟んで長時間話をするなど・・・。筋肉の疲労での姿勢の変化などで、首が前に出て肩が前下方へ変位したりで肩甲骨や首、鎖骨の位置が正常でなくなる事により神経・血管を圧迫し腕の痛みやしびれを発症します。
特に筋力の弱い、なで肩の女性に多いようです。なで肩は肩甲骨が下がり、それに伴って鎖骨が下がります(水平になる)。 そうしますと第一肋骨との隙間がさらに狭まり神経や血管の圧迫を起こします。そうなりますと結果腕のしびれや腕の痛みになります。
僧帽筋(そうぼうきん:肩を上に引き上げたりする筋肉)などが弱くなり、なで肩になったりしますと、肩(肩甲骨:けんこうこつ)が下がることで、鎖骨の位置関係も変わり血管や神経を狭窄するようになったりします。筋トレも有効な予防策です。
*上記文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
当整体院での胸郭出口症候群の改善
ご自身でできる事は『姿勢を正す』事です。悪い姿勢でくつろいだり、仕事をしないようにしましょう。長時間同じ姿勢での仕事やパソコン操作では、合間に腕を上げたり首を動かす運動を入れてください。ストレッチなど積極的にすることは、良い姿勢になる為の一つです。腕の痛みやしびれを防ぐために姿勢を正すお手伝いを致します。腕のしびれ、痛みは肩こりも原因の一つと考えられます。
当整体院では頚肋症候群の方はあまり来院しませんが、肋鎖症候群、斜角筋症候群、小胸筋症候群の方々は、これまで改善施術を行いました。
肋鎖症候群は第一肋骨と鎖骨での神経や血管に対しての狭窄です。肩の高さの左右さや、なで肩などで発症することが多く要は身体の歪みです。どう改善するかと言いますと、骨盤の背骨の矯正がメインです。骨盤が歪むとその代償を払うのは背骨や肩や首です。そのために骨盤を整えることが重要になります。
斜角筋症候群も一緒です。骨盤の歪みを頭蓋骨でバランスを取り直そうとする場合、頭がどちらかに傾くことになります。その時に頚椎から肋骨や鎖骨にくっついてる筋肉が引き延ばされたりします。その筋肉が斜角筋でその中を神経、血管が通りそれらを圧迫しますから、筋肉が伸ばされたり短縮したりしないように、土台である骨盤を整える必要があります。
小胸筋症候群は肩甲骨から肋骨にくっついてる小胸筋の緊張が神経や血管を圧迫する症状です。これも身体の歪みが原因です。猫背の人がなりやすく、猫背を改善する施術が必要です。腕の痛みやしびれでお困りの方、是非改善施術をお任せください。
*詳細は「肩こり」のページをご参照ください。
筋力が落ちると姿勢が悪くなります。一般に抗重筋(こうじゅうきん:立った時に重力に逆らう筋肉)が弱くなると、漫画でも表現される『疲れてる人(うなだれた姿勢)』になります。この姿勢は肩周りのバランスを悪くして、より狭窄させる姿勢になります。
*上記文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
・前斜角筋(*3)(ぜんしゃかくきん):首の骨と第一肋骨を繋ぐ筋肉
・中斜角筋(*4)(ちゅうしゃかくきん):首の骨と第一肋骨を繋ぐ筋肉
・小胸筋(*6)(しょうきょうきん):肩甲骨と肋骨を繋ぐ筋肉
・胸郭出口症候群(*7)(きょうかくでぐちしょうこうぐん):上肢や肩の運動や感覚に深く関わる神経や血管問題が出て、肩、腕、手のしびれや痛み、手の動かしにくさなどの症状が出ます
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