ランナー膝・腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)の炎症など
「フルマラソンに出るため練習しています。練習も終盤にさしかかり、走る距離をのばしてきましたが、ここのところ膝が痛くなってきました。膝を曲げたり伸ばしたりした時が一番痛い気がします」
- 走ると膝の外側が痛むので長く走れない。
- 膝に引っかかり感がある。
- 座ったり立ったりする時に膝の外側が痛む。
・・・など、上記のような場合は『ランナー膝(腸脛靭帯炎)』の可能性があります!
何か運動をするのであれば、同時に身体のケアもすべきです。せっかく練習を積んでも残念なことになった人をたくさん見ています。当整体院にもフルマラソンの参加前に膝の調子が悪くなり来院される方もいらっしゃいます。正直土壇場でどのくらいのことができるかわかりませんが、当整体院はテーピングを積極的に取り入れています。 そして利用されてる方々には好評です。両膝に体重が均等に乗るように骨盤矯正、膝の調整はもちろんですが、テーピングも是非オススメです。
最近は都市型マラソンにエントリーされる方が増えてます。当整体院にも次のフルマラソンのために練習していたのですが、膝が痛くなって、土壇場で膝痛・・・という方も。こんな状態ではマラソン大会どころではなくなります。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
膝の痛みの原因は?
膝のどの部分が痛いかで原因も施術の仕方も変わります。足の裏の痛み、膝の内側の痛み、外側の痛みは『ランナー膝(腸脛靭帯炎:ちょうけいじんたいえん)』の可能性があります。
ランナー膝は大腿骨外側上顆(*1)(だいたいこつがいそくじょうか:大腿骨の一番下の外側の出っ張ったところ)と腸脛靭帯が接触することの炎症が原因です。なぜ、このようになるかと言いますと道路の傾斜やランナーの足の問題があります。
道路を走るとき特に車道を走る場合は水はけを良くするために、道路の傾斜があります。傾斜を長い時間毎日走りますと、足首の関節や腿の横の腸脛靭帯に負荷がかかります。足首の内反も原因です。
腸脛靭帯(ちょうけいじんたい):骨盤外側から腿の外側を下って、膝の関節の下に付着する筋肉・靭帯です。骨盤部分は大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん:骨盤と大腿骨を繋ぐ筋肉です)という筋肉で、下に下ると腸脛靭帯と名称が変わります。
このような条件で走りますと、テンションのかかった腸脛靭帯は大腿骨外側上顆(*1)に過度に接触しながら動くことになり、繰り返し接触することにより炎症を引き起こし痛みとなります。(下図参照)
(上図参照)足首が内反(内側へ反る)すると足を設置した時に、つま先が内側を向きます。その状態は腸脛靭帯に負荷をかけます。道路の傾斜も腸頸靭帯に過度なストレッチを加えてしまいます。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
上図のように腸脛靭帯が大腿骨外側上顆を過度に接触しながら動くので、炎症を引き起こし痛みとなります。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
腸脛靭帯の炎症に対して
足首の矯正、膝の矯正が必要になります。股関節、骨盤も重要です。臀筋(でんきん:特に中臀筋を鍛える:お尻の筋肉のこと)を鍛えるなどの筋トレも必要です。臀筋が弱いと足を設置した時に、身体が不安定になり、これも腸脛靭帯への負荷が増します。膝を曲げる時に腸脛靭帯炎が大腿骨の外側に当たり、それが何度も繰り返し起こるとその部分は損傷して炎症が起きます。ようは痛みは炎症が原因です。
腸脛靭帯の過緊張、大腿骨(だいたいこつ:腿の骨)と脛骨(けいこつ:すねの骨)のズレやO脚も原因となりますので、これらを解決する必要があります。上記にもありますが、練習コースも考えなければなりません。脚が地に接地した時に、路面が横に傾斜してたりすると足首や膝の関節腔(かんせつくう:関節の隙間)に問題が出ます。
当整体院はテーピングも積極的に取り入れています。大切な練習の結果を披露する場で成功できるよう全力でサポート致します。膝の問題は、O脚や膝痛のページもご覧ください。
腸脛靭帯炎になるにあたっては、その箇所だけに問題がある訳ではありません。上記のようにいろいろなバランスの悪さが積み重なりこのような状態になります。痛い箇所に薬を塗ろうが飲もうが貼ろうが解決しません。身体のバランス取りをしてあげなければ本当の解決はありません。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
鵞足部の炎症(鵞足滑液包の炎症)とは
縫工筋(ほうこうきん)・薄筋(はっきん)・半腱様筋(はんけんようきん)これらは骨盤から膝の関節の下側に付着しています。そして、膝の内側の付着部を『鵞足(がそく)』と呼び、これらの筋肉の不可により炎症を起こし痛みが出た状態を『鵞足炎(鵞足滑液包炎:がそくかつえきほうえん)』と呼びます。普段からX脚ぎみだったり下腿の内旋がある方が急にランニングをしたりなど・・・。腸脛靭帯炎の所でも書きましたが、走ったりする路面の状況が足のアライメントを狂わせたり・・・そうすると鵞足に負荷がかかり、他の部分に擦れたり筋肉のテンションのせいで炎症をおこすようになります。
原因は一般には『使いすぎ』と言われますが、それだけではありません。普段の姿勢などが原因であることがほとんどです。膝が内側を向いて、足の先が外を向く動作が原因になることが多いので避けるようにしましょう。この動作は縫工筋(ほうこうきん)や半腱様筋(はんけんようきん)、薄筋(はっきん)、内転筋群(この場合脚を身体の中心軸へ近づける働きをする筋肉)にテンションがかかり付着部(鵞足)に負担がかかります。
鵞足部の炎症への対策は?
まず、鵞足部に負荷がかからないようにするのが大切です。縫工筋・薄筋・半腱様筋をカイロ・整体施術で緩めるとか、自身で行う場合は三つの筋肉に対するストレッチ、内転筋群(この場合脚を身体の中心軸へ近づける働きをする筋肉)へのストレッチも必要でしょう。
あとは膝が内側を向いて、つま先が外を向いている方はこれらの調整です。筋肉を緩め関節の可動域を正常に戻すなどで事前に正常な状態になる場合もあります。
(上図参照)脛骨粗面(けいこつそめん:すねの骨の上前面)の内側に縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)と三つの筋肉が集まります。これらが鵞鳥の足の様になっているので『鵞足(がそく)』と言います。この三つの筋肉の付着部が炎症を起こすことを『鵞足炎(鵞足滑液包炎:がそくかつえきほうえん)』と言います。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
膝蓋靭帯の炎症(ジャンパー膝)
走る動作は膝蓋骨(しつがいこつ:膝のお皿)と脛骨をつなぐ膝蓋靭帯(*3)に負担をかけ、場合によっては損傷をおこし痛みを出す場合もあります。走る動作は大腿四頭筋(*4)が運動を繰り返すことで可能になります。膝を伸ばす時は大腿四頭筋が収縮(しゅうしゅく:縮むこと)し、膝を曲げる時は大腿四頭筋は弛緩(しかん:緩むこと)しています。
この時膝蓋骨への大腿四頭筋の力は脛骨と繋がる膝蓋靭帯に負荷をかけます。10〜15歳くらいの運動をする子供の場合は、骨と筋肉、腱の成長のバランスが崩れて痛みを出すこともあると言われ、この場合は『オスグット・シュラッター症候群』とされます。
膝蓋靭帯の炎症への対策は?
(下図参照)大腿四頭筋を緩めて緊張を解いてやることが有効と考えます。あと、酷くなってきてるのにそのまま運動を続けないことです。
大腿四頭筋の緊張をとり、身体のバランスが良くなると痛みは和らぎます。人によっては再発しやすい様ですが、ストレッチなどをこまめにやることで予防できるのではないかと考えます。
(上図参照)大腿四頭筋の動きで膝蓋靭帯に負荷がかかり痛みが出ます。大腿四頭筋の緊張が原因の一つです。ストレッチなど有効です。股関節や骨盤の傾斜なども調整が必要です。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
当整体院でのランナー膝(腸脛靭帯炎)の改善
腸脛靭帯炎の改善は、やはり身体全体を見る必要があります。内転筋が弱まりO脚になってくると、膝を曲げる動作で大腿骨の外顆と腸脛靭帯炎が接触するようになります。O脚ならO脚を改善する施術が必要です。歩き方の指導も入ります。
あと腸脛靭帯を緩めることも必要です。大腿筋膜張筋、その下へ続く腸脛靭帯炎。この筋肉や靭帯が硬く緊張すると膝が外側に出ようとします。内転筋は強化するようにします。
テーピングも有効です。自身で貼れるテーピングなので走るのが好きな人は覚えていても良いと思います。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
・大腿骨外側上顆(*1)(だいたいこつがいそくじょうか):大腿骨の一番下の外側の出っ張ったところ
・腸脛靭帯(*2)(ちょうけいじんたい):骨盤の横上から腿の外側を下行して、すねの骨に至る靭帯
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