手根管症候群(手首トンネル症候群とも言います)
手の平側の手首側を指の屈筋腱(*1)と正中神経(*2)が通る手根骨(*3)(しゅこんこつ:舟状骨(しゅうじょうこつ)・大菱形骨(だいりょうけいこつ)・小菱形骨(しょうりょうけいこつ)・月状骨(げつじょうこつ)・三角骨(さんかくこつ)・豆状骨(ずじょうこつ)・有鈎骨(ゆうこうこつ)・有頭骨(ゆうとうこつ))で出来たトンネルの中が狭窄(きょうさく:すぼまって狭まること)する事により、手の痛みや手のしびれ…親指から薬指くらいまでに痛みやしびれが出ます。
*手や腕のしびれは『胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)』『尺骨神経麻痺(しゃっこつしんけいまひ)』『橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)』の疑いもあります。
(上図参照)横手根靭帯(*4)(おうしゅこんじんたい)部分の狭窄(きょうさく:すぼまって狭くなること)により正中神経が圧迫されます。それによって手の痛みや手のしびれ、指に症状がでます。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
手根管症候群の症状は
- このような症状に悩ませられます
- 明け方に症状が強くなる傾向があります。
- 手を振ると症状が和らぎます。
- 酷くなると母指球の筋肉が痩せ衰えます。
- 指先の感覚が鈍くなる。
- 手の痛みや手のしびれは正中神経の支配です
上図は正中神経の支配図です。手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は青い部分に痛み・しびれを出します。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
手根管症候群になる原因は
手を良く使う(手の使いすぎ)仕事の人に多いようです。あと脱臼や骨折、腫瘍、糖尿病・甲状腺疾患などです。
女性の妊娠・出産や更年期もホルモン(*5)のバランスが崩れ痛みやしびれが発症しやすくなります。
大工さんとか…手を使う人に多いようです。当整体院にいらっしゃらる方々に多いように思います。この場合は筋肉、靭帯の問題が多く、物理的に筋肉めるとか、関節ひらくとか…。このような施術が必要です。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
カイロプラクティックでは このように改善します
手をよく使うという事は、腕や肩をも酷使しているという事です。その結果血行不良などを起こして、筋肉や神経が酸素不足や栄養不足を起こした結果かも知れません。
まずは腕の筋肉などの血行不良に対して施術し、手根管(しゅこんかん:手根骨(*3)と横手根靭帯(*4)で出来たトンネルのこと)の狭窄の直接の原因である手根骨の矯正や横手根靭帯を緩めるなど、直接的な方法も必要になります。
医療機関では「頸椎症です」こんな診断もされる場合がありますが、この場合は手首の問題ですので、首だけを治療を受けても良くなりません。上記にもありますが他の病気との合併もありますので医療機関での検査も必要です。
お困りの方は是非改善施術をお任せください。
神経の出ている頚椎(けいつい)の問題もあります。この場合、椎間板(ついかんばん)や骨棘(こっきょく:老化なんどで関節が変形してる状態)なども原因になる場合もあります。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
整形外科的検査
ティネル様徴候
(上図参照)右図の手のひら部分横手根靭帯(*4)のある部分を叩くと指の正中神経支配の部分に痛みや痺れが走ります。結果このテストで手根管症候群が陽性(ようせい)となります。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
手関節屈曲テスト
(上図参照)左右の手の甲を合わせてしばらくすると、正中神経支配域に痛みやしびれが出ます。この場合手根管症候群は陽性です。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
手根管症候群にならないように・・・
手を使いすぎに注意する事です。が、なかなか難しいものがあります。正中神経部分の狭窄(きょうさく:狭まること)が主な原因で、しびれを通り越して痛みになったときは患部に炎症が出てると思われますので、自身でできる事は痛みが強くなったら『手の痛みの箇所を冷やす』ことです。
少し良くなってもまた酷使すると手の痛みや手のしびれは繰り返されます。一般的に正中神経の圧迫をとることが必要です。
『胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)』のページもご参照ください。
使いすぎで組織が壊れ炎症。炎症は腫れるので腫れて神経を圧迫してる場合もあります。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
回内筋症候群と改善
これも正中神経の問題です。腕の回内筋による正中神経の圧迫です。重い物を持ったり前腕の回内運動の反復で症状が出る場合があります。
改善施術は円回内筋の緊張を取ることです、やはり使いすぎや高負荷をかけることで筋肉が緊張して硬くなってることが予想されます。緩めることで正中神経の圧迫がなくなれば改善します。お困りの方は是非改善施術をお任せください。
上図は手の掌側から見た図です。正中神経が円回内筋を通過する時に圧迫を受けて症状を出します。筋肉を緩める事が改善に繋がります。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
・屈筋腱(*1)(くっきんけん):手指と前腕に存在する屈筋(伸ばすんではなく、曲げるための筋肉)とをつなぐ組織です
・正中神経(*2)(せいちゅうしんけい):母指(親指)から人差し指までの掌側の感覚を支配し、前腕部では前腕を内側び回したり、手首の屈曲(曲げること)、手指の屈曲、さらに手部では母指(親指)の付け根の筋肉(母指球筋)などを支配しています
・手根骨(*3)(手根骨):手根部にある8個の短骨の総称。 舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨の近位列の4個と,大菱形骨,小菱形骨,有頭骨,有鉤骨の遠位列の4個から成る
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