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神経の働きを説明する画像
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神経細胞(ニューロン)について

神経細胞は情報の伝達や処理をする為に特化した細胞です。大まかに『神経細胞体(しんけいさいぼうたい)』『樹状突起(じゅじょうとっき)』『軸索(じくさく)』からなります。(下図参照)

有髄神経繊維(ゆうずいしんけいせんい):髄鞘(*1)に取り巻かれている神経繊維。無髄神経繊維より伝達速度が速い。

無髄神経繊維(むずいしんけいせんい):髄鞘に取り巻かれていない神経繊維。

ニューロン(神経細胞)の画像

(上図参照)有髄神経繊維は髄鞘(*1)を通り越してランビエの絞輪ごとに電気信号が伝わるので伝達が早い。

*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。

髄鞘は絶縁体の性質があり電気信号(活動電位ともいいます)の伝達速度を上げる跳躍伝導(ちょうやくでんどう)を可能にします。情報の伝達はイオンによる電気信号で行われます。

イオン:電解質のこと。物質を水に溶かすと電気伝導性を示すもの(水の中で陽イオンと陰イオンに解離すること。ナトリウムイオン(Na⁺)やカリウムイオン(K⁺)は身体の水分量や浸透圧の調整、神経伝達、筋肉の収縮に重要です)

(上図参照)神経細胞体が刺激を受けると軸索の付け根のチャンネルからイオンの急激な流入が起こり、その反応は軸索終末に向かって行きます。そしてまた他の神経細胞体へと繰り返され伝達されます。

受け手との間の受容体には隙間があります(シナプス間隙)。ここで電気信号から化学信号に切り替えられます。シナプス小胞から役割別に化学物質が放出します。

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筋肉はどうか?

まず脳から電気信号が出ます。軸索末端で電気信号が化学信号に変換されてアセチルコリンが放出されます。そしてアセチルコリン受容体のうちのニコチン受容体と結合します。そうしますと細胞膜の外から内側へNa⁺が入り込みます。

筋肉の仕組みを説明した画像

筋肉の中に筋繊維(きんせんい)。そしてその中に筋原繊維(きんげんせんい)。(上記図参照)

*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。

その電位の変化によって筋小胞体(きんしょうほうたい)からCa²⁺を放出します。そのCa²⁺はアクチンフィラメントに結合、これによりアクチンが活性化するとミオシンも活性化しATP(ATPとはアデノシン三リン酸(Adenosine Triphosphate))が分解され、そのエネルギーでミオシンがアクチンを引き寄せて普段は弛緩している状態を収縮させます。

また、Ca²⁺が筋小胞体に吸収されると弛緩します。これが筋肉が動く機序です。普通に意識もせず手足を動かしていますが、瞬時にこれだけの事をこなしてるのは凄いですね。

アセチルコリン:運動神経等から放出される神経伝達物質です。筋繊維のアセチルコリン受容体に働きます。

ATP:アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate)のこと。人が食事をして糖や脂肪はATPに変換されてから使用されます。

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遅筋:ちきん(赤筋)と速筋:そっきん(白筋)

骨格筋には遅筋(赤筋)と速筋(白筋)の二種類の筋繊維があります。これらの筋繊維は混じり合って存在していて、その割合は人それぞれ異なります。

遅筋は持久力が高い筋肉で有酸素運動で主に使われます。筋肉中に毛細血管が多く、それが赤く見える理由です。

速筋は瞬発力に優れた筋肉です。毛細血管が少ないので遅筋のように赤く見えませんので白筋(はっきん)とも呼ばれます。

運動神経と感覚神経(知覚神経)

運動神経(うんどうしんけい)

運動神経は大脳皮質(だいのうひしつ)の運動野(うんどうや)から筋肉等に指令を与えます。主に随意筋(*2)(ずいいきん:骨格筋)ですが、不随意筋(*3)(ふずいいきん:心筋・内蔵の平滑筋)への指令も運動神経支配です。運動神経の伝達経路は二つあるとされ『錐体路』『錐体外路』です。

錐体路(すいたいろ):大脳皮質運動野の神経細胞から脊髄の前角細胞(ぜんかくさいぼう)へ接続します。

錐体外路(すいたいがいろ):身体運動の全てを支配しています。脳幹の神経細胞が脊髄の前角細胞へ接続します。

感覚神経(かんかくしんけい)または 知覚神経(ちかくしんけい)

手で触れる・目で見る・耳で聞く・・・などの感覚器官で受けた刺激を電気信号に変換して脳に伝えます。筋肉や関節等からの感覚は伝達速度が早く『一次体性感覚野』という所に伝わります。 信号は脊髄神経(背骨から出ている神経)の後根を通り延髄後索核で神経細胞を中継せず内側毛帯、また神経細胞を中継せずこえます。

温度や痛覚 → 側索を経由・・・外側脊髄視床路(がいそくせきずいししょうろ) 

振動など  → 前索を経由・・・前脊髄視床路(ぜんせきずいししょうろ)

反射運動

外部から刺激を受けた時、脳が関与しないで受容器→感覚神経→脊髄→運動神経の順で反応します。

熱いものに触れた時に無意識に手を引っ込める → 屈曲反射(くっきょくはんしゃ)

膝の下のくぼみ(膝蓋腱)を叩いた時につま先が跳ね上がる → 膝蓋腱反射(しつがいけんはんしゃ)

顔に水がかかった時目を閉じる → 眼瞼反射(がんけんはんしゃ)

反射には体性反射(たいせいはんしゃ)と内臓反射(ないぞうはんしゃ)(自律神経反射:じりつしんけい反射)がありますが、上記例は体性反射の事を言ってます。

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髄鞘(*1)(ずいしょう):ニューロンの軸索の周りに存在する絶縁性のリン脂質の層で、これらに覆われることにより神経パルスの電導を高速にする機能があります

随意筋(*2)(ずいいきん):骨格筋は運動神経支配であり、自分の意志で動かすことができますが、 骨格筋のように自分の意志で動かすことのできる筋肉を随意筋といいます。

不随意筋(*3)(ふずいいきん):心筋や平滑筋は自律神経支配であり、自分の意志で動かすことはできません。 心筋や平滑筋のように自分では動かすことのできない筋肉を不随意筋といいます

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