顎関節痛(顎の痛みなど)
- 噛む時に痛みを感じる。
- 噛み締めると顎が痛む。
- 顎がゴリゴリ、ジョリジョリと鳴る。
- 口の開閉をスムースにできない。
- 口が開きづらい。
・・・など上記のようなことにお悩みではありませんか?
口を開けたり閉めたりするとカクカクしたり、ジャリジャリと音がします。アゴも痛くなり最近は頭痛もします。鏡を見ながら口を開け閉めすると、アゴが左右に振れながら動きますし、顔も曲がってきたような気がします。これらの状態は顎関節症(がくかんせつしょう)であると言えます。
顎関節症の改善=身体のバランス改善です
顎関節(がくかんせつ)の痛みは一見関係なさそうな骨盤や背骨の歪みから始まる場合もあります。頭蓋骨は背骨の上に乗ってますが、骨盤の歪みなどにより背骨のカーヴが正常でなくなったりしますと、頭蓋骨はバランス良く背骨(頚椎:首の骨)に乗っていられなくなります。
下顎(下のあごの骨)は頭蓋骨(とうがいこつ)に筋肉や靭帯(*1)でぶら下がっている状態ですので、背骨や肩甲骨などと頭蓋骨の関係が崩れると、筋肉や靭帯のバランスも悪くなります。そして、顎は人体の中では不安定な部分で、しかも顎の噛む筋肉は強力ですのですぐにズレを起こす部分でもあります。よって、顎関節を調整するためのは顎関節そのものを矯正するのはもちろんですが、骨盤や背骨、筋肉の調整も不可欠です。
顎関節の歪みで顔そのものが変形してるケースもあります。噛むための筋肉(口筋:こうきん)の左右のバランスが悪いせいで噛むたびに頭蓋骨にアンバランスな力がかかった結果です。正面右斜めから見た顔と、正面左斜めから見た顔の印象が違う場合は顎がずれている可能性あります。痛みや違和感、口が開けずらい、下顎を開こうとすると蛇行する・・・などは顎関節に問題があると考えられます。
『顎関節症(がくかんせつしょう)』とは
顎がカクカクしたり、ジャリジャリしたり、これは顎が正しい位置にないことを示しています。この状態が続くと、カクカク、ジャリジャリの原因になっている関節円板(*2)という軟骨が損傷します。そうなると、損傷を受け変形した関節円板が口をひらく時の障害になり口が開かなくなります。
関節円板に損傷を受ける前に対応するようにしましょう。顎関節症とは顎関節に発生する開口時の疼痛、開閉口の関節雑音、また開口制限を特徴とする症候群のことである。(日本顎関節学会)。
ようは口を開ける時痛む、ゴリゴリ、カチカチという音が鳴る、口が開かないなどの不調がある場合顎関節症ということになります。
どの年齢性別にも発生しますが、特に20~30歳代の女性に多いと言われております。
(上図参照)正常な下顎(かがく)の動きは垂直方向にまっすぐ開閉し、対称的で連続的です。顎が蛇行したりしません。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
(上図参照)異常のあるときは、ぎこちなく開閉して、どちらかに偏移します。顎が蛇行したりします。痛みを感じない方もおりますが、関節円板の損傷が疑われます。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
顎関節症の分類
顎関節症1型:筋肉の緊張、痙攣(けいれん)、炎症など筋肉の障害によるもの(筋痛強)
顎関節症2型:関節包(かんせつほう:関節を潤滑する関節液に入った袋)、関節靱帯などの障害によるもの(筋痛弱)
顎関節症3型:関節円板の転位(てんい:ずれのこと)や変性(*3)など、関節円板が転位しても元の位置にもどるものと、戻らないもので分けられます
顎関節症4型:変形性関節症(*4)など、関節軟骨(*5)(かんせつなんこつ:関節を構成する双方の骨端を覆ってる軟骨)の破壊。加齢などによる退行性病変(*6)など
顎関節症の原因としては、大きく口を開けてのあくびや頬杖えなどの生活習慣やブラキシズム(歯ぎしりや、歯を食いしばったり、歯をカチカチ鳴らしたりすること)や寝違え、偏咀嚼(へんそしゃく:偏った噛み方)の緊張や痙攣など、骨盤の歪み(身体の歪み)が原因と考えられるものあります。
上記のような事をしてると思われる方は、すぐにやめるようにしましょう。 人間は姿勢が悪く身体のバランス(重心)が悪いと、まっすぐ立っていることができなくなります。
*詳細は『姿勢の改善』のページをご参照ください。それで人の身体は自身で良い状態を作ろうとします。そのために背骨を曲げたり、頭の位置を変えたり、そして顎の位置を変えることでバランスを保とうとします。身体は良かれとバランスを悪いなりに整えようとしますが、ただ単に帳尻を合わせているだけなので代償を払うことになります。
それが、身体の不調という形で現れます。聞いたことがあると思うのですが、傾いた家に住んでいると身体を壊します。
(上図参照)身体が歪むと、その歪みを正そうとしさらなる歪みを作ります。もちろん頭でもバランスを取ろうとしますがその代償(だいしょう)で顎にも影響が出ます。正しいバランスではないので身体に不調が出ます。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
(上図参照)骨盤の歪みがありますと背骨は側弯(*7)をおこし、肩の左右の高さや頭蓋の傾きをひきおこします。骨格が歪むと筋肉にも影響が出ます。筋肉が牽引されたり短縮したりしますと血行に問題が出ます。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
顎関節症に関係深い頚部の筋
(上図参照)首の付近は筋肉が入り交じり、各部分と複雑な関係を作っております。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
咀嚼する筋肉と噛んだ物を押さえたりする筋肉
上図は咀嚼するための筋肉(咬筋:こうきん、側頭筋:そくとうきん、外側翼突筋:がいそくよくとつきん、内側翼突筋:ないそくよくとつきん・図にはありません。下顎骨の内側にあります)や噛んだ物を引きちぎる為の筋肉(胸鎖乳突筋:きょうさにゅうとつきん、僧帽筋:そうぼうきん、など)。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
下顎骨と顎関節
(上図参照)関節円板(*2)(かんせつえんばん)とは繊維軟骨(*8)(せんいなんこつ)というもので出来ています。柔らかく顎関節のずれで関節円板もずれ、そしてずれたままになると、音が出たり、口があけずらくなります。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
顎関節の動きは頸椎(首の骨)の1、2番(首の骨の上から一番目と二番目)が重要で、動きの中心とされております。骨盤の歪みは側弯(*7)をつくり、顎関節の軸となる頸椎1、2番をも歪めます。
顎関節症は頸椎、顎関節の調整はもちろんですが、きちんと治すためには骨盤の調整が大切です。口が開かなくなる一つに『関節円板』という軟骨が損傷を受けてる場合があります。
関節円板が損傷すると下顎の動きを物理的に邪魔しますから、損傷の度合いが大きいと口を開けさせることが困難になります。
顎関節に影響を与える 第一、第二頸椎の位置
骨盤の歪みがありますと背骨は側弯をおこし、肩の左右の高さや頭蓋の傾きをひきおこします。
*上記図と文章は当整体院独自の見解です。結果を保証するものではありません。
顎関節症の予防・・・
日常何気なくやっていることなので、たいへんですが以下のことに気をつけると良いでしょう。
① 歯に余計な負担をかけないよう、くいしばりなどやめる。
② 無理に口を大きくあけたりしない。
③ うつぶせで寝たりして顎や首の筋肉に負担をかけない。
④ 良い姿勢を保つ
⑤ 片側の歯でばかり噛まない
⑥ 噛み合わせに注意(歯医者さんで診てもらう)
骨盤の歪みは、背骨の側弯、肩の高さの左右差、頭蓋の傾き、頚椎のずれ、アゴのずれ等を起こします。 これらが原因で顎関節痛が発症することがわかっています。身体のバランスが良くなると、顎関節のバランスも良くなります。
顎関節症の改善は どのようなことをするか?
顎だけの問題ではありません。カイロプラクティック・整体の施術で身体全体のバランスをとることが重要です。左右の肩の高さが違ったり、首が傾いていたなら骨盤や腰椎のバランスの調整が必要です。多くは身体の他の部分のバランスが崩れた代償で顎に問題が出ているので、基本的に骨盤、背骨のバランスを改善させます。
咬筋や顎関節腔(関節の隙間)の問題で関節円板が損傷を起こし、スムーズに口の開閉ができなくなったり、開閉時に音がするようなら軟骨がダメージを受けてる可能性があります。口の開閉ができない場合は関節円板がかなりダメージを受けています。その場合は上部頚椎の矯正、咬筋を緩めて顎関節の隙間を広げる施術をいたします。関節が接近しすぎると軟骨がダメージを受け最悪修復困難なほど損傷します。
壊れた軟骨は元に戻らないので、ここまでならないように予防が必要になります。顎の問題は顎にだけ原因があるわけではありません。身体全体のバランスが崩れると顎に影響が出る場合があります。
詳細は『姿勢の改善』のページをご参照ください。
顎関節は姿勢の影響を受けます。姿勢が悪いと顎関節に負荷がかかり痛みを出したり、口が開かなくなったりします。日頃から姿勢に気をつけましょう。
・靭帯(*1)(じんたい):骨と骨を繋ぎ関節の動きの制限をする線維性の組織
・関節円板(*2)(かんせつえんばん):アゴの関節にある、関節運動を円滑にしたり関節への衝撃を緩和する役目の軟骨。顎関節円板ともよばれます。骨より軟らかい組織のことで、骨ではなく線維組織がぎっしりとまとまったものです
・変性(*3)(へんせい):細胞や組織に正常では存在しない物質が沈着、あるいは正常でも存在するが沈着量や場所が異常なものをさします
・変形性関節症(*4)(へんけいせいかんせつしょう):関節の構成成分である軟骨がすり減ってしまい、関節の形態が著しく変形してしまう病気です
・関節軟骨(*5)(かんせつなんこつ):関節を構成する双方の骨端を覆ってる軟骨
・退行性病変(*6)(たいこうせいびょうへん):変性や壊死が伴い病気
・繊維軟骨(*8)(せんいなんこつ):仙腸関節、顎関節、胸鎖関節、椎間円板、恥骨結合、関節半月、関節円板などを構成する軟骨。 密なコラーゲンが束となって多く含まれています
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