どのような症状でもそうなのですが、施術後に痛みが出る場合があります。特にカイロプラクティックや整体的には『重症』な場合です。例えば『ぎっくり腰』の場合は患部に体重がかかることによって痛みが増強してる場合は、痛みを和らげるために患者は身体を痛みとは逆側に傾けたり(場合によっては痛みと同側に。)します。
そして施術中はベッドに横になった状態で行われるのが普通です。うつ伏せになると、患部への体重が抜けますので負担が減ります。そして施術が終わり、楽になってるはずが立ち上がると来院時より痛い!となったり。これは炎症箇所に再度体重がかかることによっての痛みです。施術で悪化したものではありません。炎症(発赤・腫脹・発熱・疼痛・機能障害)は施術を受けたからといってゼロになってる訳ではありません。すべり症(背骨の椎骨がストッパー機能を失い前方に移動してしまうこと)などの場合もそうです。
腰椎が前方にすべることで炎症、痛みや極端な血行不良などを起こしています。現に動作中の血流不足によっての『間欠性跛行(歩いていると痛みや痺れで歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになる)』なども現れていたりします。施術後に腰椎のすべりが緩和すると急激に血行が良くなったりしますと、組織の摩擦などで炎症を起こしていた箇所に血液がたくさん流れ込むと、その時炎症がひどくなったり、すべり症で防御の為に骨盤の角度が起きていたのが、少し変化して痛みを出したり…。
このように痛みが出ることが決して悪いことではなく、改善していく為の一歩だったりします。施術回数が進めばこのような痛みが出なくなると考えられます。一回目の施術で感触が悪いからといって施術を辞めてしまうと良くなるものも良くならず残念なことになったりします。
カイロプラクティックや整体の施術はラチェット式に良くなるとは限りません。三歩進んで一歩、二歩下がる場合もあります。患者さんとの連携がうまくいかなければ、三歩進んでもまた三歩下がってしまう場合もあります。
もちろん施術院のやり方によっては、痛みが出たらすぐに施術をやめたほうが良い場合もあります。まずは、そこの院の先生とよく話をしてみてください。納得できる説明をしてもらえるかどうかで、信用できるかどうかわかると思います。(下図参照)