大腿神経痛(腿の全面や横側に痛みやしびれが出ます)とすべり症(背骨の椎骨が下の椎骨に対して前方に移動する状態)のよる?間欠性跛行(歩いていると痛みや痺れで歩けなくなるが、少し休むとまた歩行できる状態)のお困りの方の来院。私の見立てでは大腿部の痛みと間欠性跛行は別物であり、大腿部の痛みは1回目の施術でかなり改善が見られましたが、間欠性跛行に関しては痛みが増してしまったようです。
すべり症をお持ちの方は身体の防御反応で、腰椎のすべりを抑えるために骨盤・仙骨を後傾(骨盤が起き上がる)させる傾向があります。骨盤が後傾すると鼠径部(ビートたけしがコマネチ!ってやる時の手の動きの部分(笑))が大腿神経を圧迫してしまい大腿神経痛をおこすことが多く、大腿神経痛の施術では骨盤の矯正が大切になります。すべり症の防御のための骨盤の後傾と大腿神経痛の施術のための骨盤の矯正方向が相反することになります。
どちらかを緩和させようとすると、どちらかの症状が増してしまう結果になりました。施術は一旦中止となりました。時間をかけてどうすれば良いか探りながら施術をしていけば打開策もあると考えられますが、現時点でその提案ができない場合は施術を続けるべきではないと判断しました。理屈、原因がわかっていながら施術を中止しなければならない今回は残念で仕方ありませんでした。
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